管理会社の基礎(管理会社の種類)
デベロッパー系と独立系って?
マンション管理会社には大きく分けて2種類あるのはご存知でしょうか。一つがデベロッパー系、もう一つが独立系です。
- デベロッパー系
- 大手建設会社の同系列・同グループのマンション管理会社。
- 独立系
- グループの繋がりは無いマンション管理会社。デベロッパー系に比べると比較的小規模で、地域に密着している傾向がある。
大手建設会社のマンションには、その同系列・同グループの会社がマンションの管理を行うことが多くありますが、これがいわゆるデベロッパー系です。たとえば東急系列のマンションであれば東急コミュニティーが、野村不動産系列のマンションであれば野村不動産パートナーズが、といった形で、マンションが建設された時点で、すでに管理会社が決められていることが多くあります。
次に独立系ですが、こちらは上記のような、グループ会社の繋がりは無いマンション管理会社です。デベロッパー系に比べると比較的小規模で、地域に密着している傾向があります。
どちらもマンション管理業を営む点は同じですが、それぞれ特徴に違いがあるので確認してみましょう。
デベロッパー系と独立系のメリット&デメリット
デベロッパー系管理会社のメリットとしては、同系列会社が建てたマンションを管理することになるので、マンションの詳細な情報を把握しやすく、また経営の基盤が安定している点が挙げられます。
デベロッパー系の管理会社は、大規模なマンションの管理を中心としています。その反面、マンション側の立場ではなく、親会社側の立場に考えが寄りがちになってしまいます。1人のフロントマンが管理する組合数も膨大になりがちで、自社や親会社の収益を考えた場合に、中小規模のマンションに対する対応が疎かになってしまうこともあるようです。
独立系のマンション管理会社は、デベロッパー系よりも比較的中小規模です。それだけ小回りの効く対応力が強みになることもあります。なかには社長が直接トラブルの現場に出向いて緊急の対応を行うこともあるそうです。
会社自体の規模はデベロッパー系管理会社に比べて、そこまで大きくはないので、大規模なマンションよりも中小規模のマンションの管理を得意とします。独立系のマンション管理会社は、地域に根づいた経営を行っていることも多く、その地域に合った柔軟な対応力を強みにしている会社もあります。
独立系のマンション管理会社が、特に大きなメリットとなるのは、管理委託費用がデベロッパー系管理会社よりも安くなりやすい点です。大きなグループ企業に所属するデベロッパー系企業に比べ、会社同士のしがらみがなく、コストを抑えた運営が可能だからです。費用面でデベロッパー系管理会社から、独立系管理会社へ乗り換えるマンションも少なくありません。
2018/03/26